Night of Scent-夜の匂い-がテーマの2アルバム BERVATRA/The Gentleman Losers Presented by Salvaged Tapes

Night of Scent-夜の匂い-がテーマの2アルバム BERVATRA/The Gentleman Losers Presented by Salvaged Tapes

2014年に東京を拠点に設立された音楽レーベルのSalvaged Tapes。今回は、新しい試みとして音楽とプロダクトの美しさを融合させたコレクション単位での発表をスタート。ファーストコレクションは、BERVATRA、The Gentleman Losersをアーティストに迎え、「Night of Scent-夜の匂い-」をテーマにした2アルバムの登場です。

東京を拠点に活躍するBERVATRAは、ISSEY MIYAKE、FINAL HOMEのデザイナーという経歴をもつ須田伸一と、映像作家・島本幸作による(M12にはTakara Mahayaが参加。)ユニット。お店で取り扱いさせて頂いているプロダクトブランドTALKY・PEOPLEAPのクリエイティヴディレクターでもあり、YEAH RIGHT!! 2018年春夏コレクションではコラボレーションによる楽曲を制作するなど、“行為と物音のダンスミュージック"をコンセプトに

ジャンルを問わず活動しています。

Title :「気配と二つのハサミ」

¥3,240

-再インストール- 具現化された電子音楽。

本来固定されることのない「音」。本作では、有機的ともいえる日常にあふれている素材を、画一化されたビートに落とし込むことで、無意識に通り過ぎてしまった事象が強制力を持って提示されます。では、本来消えてゆくはずの音が内包する感情は、その音が繰り返されることによって永続するのでしょうか。彼らの作品はその疑問を直接投げかけることに成功しています。日常に現れては消えてゆく音を捕まえ、連綿と続くオーディオファイルの波 形にハサミを入れる。本来連続し得ないものが繰り返し表されたときにもたらされるものは、人工物のもつ不自然さ、妖しさ、あるいは中毒的な快楽でしょうか。グラフィックデザイナー、東京塩麹のメンバーとしても活躍中のtakaramahaya を迎えることで、日常音と非日常音の差を暗示しているよう にも見えます。クリエイティヴ・ディレクターとして長年活躍してきた須田と、映像作家とし て活躍してきた島本によるユニットBERVATRA。

大人が本気で取り組む自由研究。その妖しさと狡さこそ、まさに夜の匂いなのです。

The Gentleman Losersは、ポストクラシカル界の偉才・Nils Frahmからもその才能を絶賛された、フィンランドを拠点に活躍しているKuukka兄弟によるユニット。

アンビエント的な美学やローファイ、ハイファイを用いた曲作り、ポストロックへの傾倒などが高く評価され、Boomkatではアルバム・オブ・ザ・イヤーを獲得。2010年にWarpからリリースしたアルバム「The Apple And The Tooth」にリミックスを提供し、2015年にはNils Frahmがコンパイルしたコンピレーションシリーズ「The Late Night Tales Nils Frahm」に収録されるなど、年月を経ても色褪せない楽曲は高い評価を得ています。

Title :Permanently Midnight

¥6,264

-昨日は過ぎ去り、明日も訪れそうにない。永遠につづくような、真夜中に。-

レコーディングはヨーロッパの幾つかの場所で録音され、 ヴィンテージのアナログ機材と現在のレコーディング技術を駆使して 制作されました。本作は、古いものが去りしかし新しいことはまだ 始まっていない、その境界に佇むアイデアを思案しています。その思索は、本作製作中にKuuka兄弟の生活に浸透し、そして世界全体にもそういった試作が影響を与えているような気配もします。



メインヴィジュアルはコラージュアーティスト、ビートメーカーとしても活躍するYuya Ogumaが制作。世界各国で撮影された写真を収めたフォトブック、ミニマルなデザインに落とし込まれたアートワーク。

音と、それに共鳴するプロダクトから漂う夜の匂いをお楽しみください。